「文化力のある島は滅びない」
石垣金星一巻選集
西表島の島おこしリーダーだった石垣金星(いしがき・きんせい 1946年生まれ-2022年没)氏の著作集。
自称〝西表の原住民〟からの、島のことばと唄を忘れるなという渾身のメッセージ。
正誤表
こちら正誤表
目次
己の立つ大地に古の歴史の泉有り 石垣昭子・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
4
第一部 自然と文化を守る
第一章歩んできた道・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
11
西表島と私の戦後史
11
復帰運動のドサクサの中で島では何が?
18
西表島から島おこしを考える
20
第二章島おこし運動・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
31
西表島の叫び――失われゆく自然と文化
31
食いものにされた西表島――島興しにかける若者たち
39
新聞寄稿文から
42
第三章先人からの学び・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
55
澤口進先生との出会い
55
郷土の先輩方
57
下田医師事件〝女の闘い〟
60
第四章西表島を訪れるみなさまへ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
63
よりよい体験をするために―旅人の心構え
63
大学生の生物研究会への手紙
64
あるテレビ取材希望へのメール
65
第二部西表をほり・おこす
第五章歴史の泉を求めて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
69
西表の歴史の可能性
69
西表をほりおこす会と「ましけ文庫」85
第六章新たな仕事をおこす・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
87
「紅露工房」完成間近
87
ヤマネコ印西表安心米の物語
89
第七章エコツーリズムは地域づくり・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
93
祭りと自然
93
唄と自然
96
生き物たちは神の使い
99
自然採取の知恵と技
102
島人の遊び場
105
島の歴史を探る
106
古道の歴史
110
昔の生業跡
113
炭鉱と映画館
115
島に生きるジンブン学
117
第八章鎮魂と祈り・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・121
萬骨碑建立の意義と炭坑の思い出
121
祖納の海にねむれるグラマン
125
第三部地球人へのメッセージ
第九章神様の許可・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
131
リゾート開発との闘い――自然と共にある生産の場をめざして
131
第一〇章われら琉球人・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
141
西表・祖納から考える――われわれ「琉球人」とは誰か?
141
首里城、再建へ
146
第一一章唄はシマ島の宝・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
151
西表民謡誌と工工四・序文
151
ディンサー節の故郷上原――竹富町デンサー節大会についての提言
155
干立口説
166
編集後記――地球人からみた金星人 西表をほりおこす会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
167
巻末資料
追悼・石垣金星さん――西表再発見に人生ささぐ 真久田巧
172
石垣金星主要著作目録
174
地球人たちとの交流年表・抄
175
石垣金星略歴・奥付・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
176
ページサンプル
著者
石垣 金星(いしがき きんせい)
1946 年1月15日 琉球八重山西表島祖納生まれ。
西表小学校・
那覇中学校・首里高校・順天堂大学体育学部卒業。
1968 年浦添
市仲西中学校教諭、1972 〜75 年西表中学校教諭。祖納公民館長、
竹富町史編集委員、沖縄県文化財保護指導員などを歴任。
学校教員を退職後、島おこし運動を牽引して、実践・情報発信・
交流を進める。
西表をほりおこす会、西表ヤマ大学、金星文庫な
どの文化運動を展開。「紅露工房」で昭子夫人の染織を支え、省
力の「ピラチカ養蚕」に挑戦。ヤマネコやサンゴの海と共存する「ヤ
マネコ印西表安心米」を推進。
他地域に先駆けて西表島エコツー
リズム協会を設立。
三線を携え、西表島の伝統文化をめぐって国
内外の幅広い交流を重ねた。
2022 年6月30日 永眠。法名は釈郷星。