優しい表情の絵と思いを新たにしてくれる文章で編まれた画文集
作者が趣味で始めた水彩画にご自身の随筆を併せた、文字通りの画文集です。
絵には、花や植物をはじめ、早くに亡くしたご子息を含め、周りの人々や小物たちに対する思いやりが込められていることが素直に伝わってきます。
力強い色彩であったり、淡く穏やかな色使いであったりと、表現は自由自在。また文章には、日常の出来事が平易に表現されています。おそらく作者にはその自負がないでしょうが、行間に滲むポジティブ思考を読み手が汲み上げた時、生きてゆくことに対する思いを新たにしてくれるでしょう。
絵と文章のコンビネーションによる、鑑賞する側の気持ちを和らげてくれる作品に仕上げられています。
発行/南山舎(2021年2月)
判型/B4変形 84頁 ハードカバー
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